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大城夏紀 natsuki oshiro

 

 

interpretation

ヴェルサイユ庭園とは、作庭師ル・ノートルの指揮によるフランス式整形庭園です。
広大であり、遠近法を駆使した驚くべき技巧と素晴らしい装飾が施された庭園です。

the Garden of Versailles is a French-style garden under the direction of the gardener Le Notre.
It is a vast wonderful garden, with amazing perspective technique and beautiful decorativeness.

「ヴェルサイユ」連作について

About Works for "Versailles"

 

 

 

ヴェルサイユ庭園は、フランス式整形庭園がヨーロッパ各国に広まるきっかけとなった、代表的なフランス式整形庭園です。
イギリス式庭園や日本庭園が風景・宗教などの具体的モチーフがあるのに対し、ベルサイユ宮殿と庭園は、王の「権威」を象徴するような庭園です。そこには装飾と遠近法が、圧倒的なボリュームと驚くべき技術によって展開されています。

庭師ル・ノートルによって作られたこの庭園は、絵画の遠近法の考え方がランドスケープとして表現され、
(例:遠くの要素はより大きく作ることで、王の視点から見た時に、手前の要素と同じ大きさに見える、など。)
また、宮殿内の天井・壁などあらゆるところに展開される装飾が、庭園において、立体的に展開されています。


私は、このヴェルサイユ庭園を、「大きな構造(遠近法)」と「装飾」という2つのキーワードに置き換えることからシリーズをスタートさせています。

 

 

Here we have a thin box, like a square canvas or like a panel.

I regard this thin box as a big "structure".
Then, we put the cloth that have a decorative pattern on the "structure",

This is "structure" and "decoration".

 

 

 

「構造と装飾」。

 

この2つのキーワードをきっかけに、私の作品において、ヴェルサイユ庭園は様々な姿に変化します。

実際のヴェルサイユ宮殿内の装飾が、立体的な植え込みや幾何学模様に構成される大きな道など、2次元と3次元を行き来するように、作品の中でも、形と線は2次元と3次元を行き来します。
形はいろいろあれども、「ヴェルサイユ庭園」は、順当な手立てを追って、変化していきます。

 

作品は、私自身がヴェルサイユ庭園の構造を理解するための、そして、他者と共有するための、翻訳装置のような存在です。

例えばあらゆるモノの名前を知ることは、私たちがそれを「認識」という引き出しに入れ、分かったつもりになる行為なのかもしれません。変化するヴェルサイユ庭園は、その過程を逆行しつつも、対象のひとつの側面を共有していくような工程と考えています。

 

 

We will call this object the Garden of Versailles.

With these two keywords, in my work, "the Versailles Garden" changes into various appearances.
In the actual Versailles, the interior decoration of the palace has been transformed into larger-scale three-dimensional plantings and paths constructed with geometric patterns. In the same way, on my works, surfaces and lines move back and forth in 2D and 3D.

The process of the subject's transformation is not a sudden leap, but a process of taking appropriate measures.

The work is like a manual for me to understand the structure of Versailles gardens, And I think that it can be a manual or a language that can be shared with others.


Knowing the name of an object may be the act that we believe in "understanding" by putting it in the drawer of "recognition".

I think the change in my Versailles garden may be the reverse of this process.

 

Natsuki Oshiro, 18th May 2019